カテゴリ：成功する不動産売却とは / 投稿日付：2025/10/08 09:17
こんにちは！H.Eエステートです。
不動産を売却する際に知っておきたい、基礎知識やお役立ち情報をお届けします。
今回のテーマは「建物状況調査」について。
毎号、1分ほどで読み終えていただける内容ですので、少しでもお役に立てれば幸いです。
不動産売却で注目される「建物状況調査（インスペクション）」の重要性
不動産の売却を検討する際、「建物の状態はどうだろう？」「売却後に何か不具合が見つかったらどうしよう…」といった不安を
抱く売主様は少なくありません。そんな不安を解消し、安心してスムーズな売却を実現するための有効な手段が、**建物状況調査（ホームインスペクション）**です。
建物状況調査は、売却活動において、今や単なるオプションではなく、買主の安心を促し、売却を有利に進めるための重要なプロセスとなりつつあります。
このコラムでは、不動産売却を考えている売主様に向けて、建物状況調査の基本から、実施するメリット、そして売却活動にどう活かせるかを分かりやすく解説します。
建物状況調査（インスペクション）とは？
建物状況調査とは、専門家である建築士が、建物の基礎、外壁、屋根、構造部、雨漏りの有無などを目視や簡易な機器で調査し、建物の劣化状況や欠陥の有無を客観的に診断するものです。
まるで人間が健康診断を受けるように、建物も専門家の目で診断することで、潜在的な問題点を発見することができます。
この調査は、2018年の宅地建物取引業法改正により、不動産取引の際に、不動産会社が買主と売主双方に建物状況調査の概要を説明することが義務付けられました。これにより、ますますその重要性が高まっています。
売主様が建物状況調査を実施するメリット
建物状況調査は、主に買主が安心するために行われると思われがちですが、実は売主様にとっても多くのメリットがあります。
1. 買主の安心感を高め、売却を有利に進める
・物件の信頼性向上
専門家のお墨付きを得ることで、物件に対する買主の信頼性が格段に上がります。
・価格交渉をスムーズに
調査で問題がないことが証明されれば、買主は安心して購入を決断できます。
これにより、価格交渉がスムーズに進み、大幅な値下げを要求されるリスクを減らすことができます。
・売却期間の短縮
調査済みの物件は、買主が購入に踏み切りやすいため、早期売却につながる可能性が高まります。
2. 契約不適合責任のリスクを軽減する
・売却後のトラブル防止
売主は、売買契約後に発見された隠れた欠陥（雨漏り、シロアリ被害など）について「契約不適合責任」を問われる可能性が
あります。しかし、建物状況調査を事前に実施し、発見された問題点を正確に買主に伝えておけば、売却後のトラブルや損害
賠償請求のリスクを大幅に減らすことができます。
3. 適正な売却価格を設定できる
・物件の強みをアピール
調査結果で特に問題がないとわかれば、その点をアピール材料として活用し、自信を持って売却活動を行うことができます。
・修繕費用の明確化
もし調査で修繕が必要な箇所が見つかれば、その費用を見積もり、売却価格に反映させたり、事前に修繕してから売却するなど、
適切な戦略を立てることができます。
建物状況調査を依頼するタイミングと費用
・タイミング
売却活動を始める前、または開始直後がベストです。調査結果を基に、適切な売却価格や戦略を立てることができます。
・費用
調査費用は、建物の規模や調査会社によって異なりますが、一般的には数万円から十数万円程度が目安です。
まとめ：建物状況調査は、安心・スムーズな売却への投資
建物状況調査は、費用や手間がかかると思われがちですが、売却後のトラブル回避や、価格交渉を有利に進めるための有効な投資と考えることができます。
売主様ご自身が物件の状態を正確に把握し、それを正直に買主に伝えることで、信頼関係が生まれ、安心でスムーズな不動産売却につながります。
ご自身の物件の売却をご検討でしたら、まずは建物状況調査の実施を視野に入れてみてはいかがでしょうか？
もし、建物状況調査の具体的な費用や、お勧めの調査会社について、さらに詳しい情報が必要でしたら、お気軽にお知らせください。
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本日は以上となります。
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