カテゴリ:成功する不動産売却とは / 投稿日付:2025/08/21 16:11
こんにちは!H.Eエステートです。
不動産を売却する際に知っておきたい、基礎知識やお役立ち情報をお届けします。
今回のテーマは「所有権以外の権②地上権」について。
毎号、1分ほどで読み終えていただける内容ですので、少しでもお役に立てれば幸いです。

不動産売却の盲点?「地上権」が付いた土地・建物の売却ポイント
不動産の売却を検討されている皆さん、「地上権」という言葉を聞いたことがありますか?住宅ローンを組んでいる場合に設定される「抵当権」とは異なり、地上権は一般の売主さんにはあまり馴染みがないかもしれません。
しかし、もしあなたの売却対象となる土地や建物に地上権が設定されている場合、通常の不動産売却とは異なる注意点があります。地上権を正しく理解することは、売却を円滑に進め、予期せぬトラブルを避けるために非常に重要です。
このコラムでは、不動産売却を考えている売主様に向けて、地上権の基本から売却時の対応、そしてその確認方法について分かりやすく解説します。
地上権とは?通常の賃貸借契約との違い
地上権とは、他人の土地に、建物や工作物、または竹木(ちくぼく:竹や木)を所有するために、その土地を排他的(他の人を除外できる)に使用できる権利のことです。通常、地代(土地の使用料)を支払う契約に基づいて設定され、法務局で登記されます。
一般的な土地の賃貸借契約(賃借権)と似ていますが、地上権は賃借権よりも強力な権利とされています。
●賃借権
債権(契約相手に主張できる権利)。登記されていなくても成立し、通常は賃料の支払いが義務。
●地上権
物権(誰に対しても主張できる権利)。登記が対抗要件(第三者に主張するために必要)であり、土地の利用権がより強力で、
地上権自体を売買したり、抵当権を設定したりすることも可能です。
つまり、地上権が設定された土地の所有者は、その土地を使う権利の一部を地上権者に譲り渡している状態と言えます。
地上権が付いた不動産の売却、どうなる?
地上権が付いた土地や建物を売却する場合、その状況によって売却の難易度や価格が大きく変わってきます。
1. 地上権付きの「土地」(所有権)を売却する場合
あなたの土地に他者の地上権が設定されており、その土地の所有権を売却するケースです。
●売却への影響
買主は、土地を購入しても、地上権者がその土地を使用する権利を持っているため、自由に利用することができません。
地上権付きの土地は、通常の土地に比べて利用価値が低いため、買い手が見つかりにくく、売却価格も大幅に下がる傾向にあります。
●売却戦略
・地上権者に買い取ってもらう交渉
最もスムーズな解決策の一つです。地上権者が既にその土地上に建物を所有している場合、土地ごと購入したいと考える
可能性があります。
・地上権を抹消して売却
地上権者との合意が必要になります。地上権の解除には、地上権者への立ち退き料や補償金の支払いが発生することが一般的です。
・地上権付きのまま売却
専門の不動産会社や投資家が買主となるケースが多いです。通常の買主はまず見つかりません。
2. 地上権付きの「建物」(地上権)を売却する場合
あなたが他人の土地に地上権を設定して建物を建て、その建物(と地上権)を売却するケースです。
●売却への影響
買主は、建物だけでなく、その土地を使用する権利である地上権も一緒に購入することになります。土地は借り物であるため、
所有権付きの建物よりは売却価格が安くなる傾向があります。また、土地の所有者(地主)との関係性も重要になります。
●売却戦略
・地主との関係性確認
地代の滞納がないか、契約期間がどうなっているかなど、地主との関係を明確にしておくことが重要です。
・地主への事前相談
地上権を譲渡する場合、地主の承諾が必要なケースもあります。事前に地主に相談し、スムーズな売却に協力してもらうのが
理想です。
・地主が土地を売却してくれる可能性
建物と土地を一体で売却できるのがベストです。地主が土地の売却に応じるか交渉してみる価値はあります。
地上権の確認方法と売却時の注意点
1.登記事項証明書(謄本)の確認
ご自身の土地や建物の**登記事項証明書(特に「権利部(乙区)」)**を取得し、地上権の記載がないかを確認しましょう。
地上権が設定されている場合、その内容(地上権者、目的、地代、存続期間など)が詳細に記載されています。
2.契約内容の確認
地上権設定契約書があれば、その内容(期間、地代、特約事項など)を詳細に確認しましょう。
3.不動産会社への相談
地上権が付いた不動産の売却は、専門的な知識と経験が必要です。必ず、こうした特殊な案件に詳しい不動産会社に
相談しましょう。通常の不動産会社では対応が難しい場合もあります。
4.専門家との連携
地上権の抹消や権利関係の調整には、弁護士や司法書士などの専門家のアドバイスが必要になる場合があります。
まとめ:地上権は「見えない足かせ」ではない、賢く対処を
地上権は、不動産の売却を難しくする「見えない足かせ」のように感じられるかもしれません。しかし、その内容を正確に把握し、専門知識を持つ不動産会社と連携することで、適切な売却戦略を立てることが可能です。
ご自身の不動産に地上権が設定されていないか、まずは登記事項証明書を確認してみましょう。もし記載があった場合は、諦めずに専門家へ相談し、安心・スムーズな売却を目指してください。
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本日は以上となります。
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