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◇インフラ調査◇ ②上下水道
カテゴリ:成功する不動産売却とは  / 投稿日付:2025/06/18 15:30

こんにちは!H.Eエステートです。

不動産を売却する際に知っておきたい、基礎知識やお役立ち情報をお届けします。


今回のテーマは「上下水道の状況」について。


毎号、1分ほどで読み終えていただける内容ですので、少しでもお役に立てれば幸いです。







不動産売却で意外な落とし穴?「上下水道の状況」を確認する重要性

不動産を売却する際、建物の状態や土地の広さ、立地などに注目が集まりがちですが、実は見落とされやすいながらも
売却に大きく影響するのが「上下水道の状況」です。

生活に欠かせないインフラである上下水道は、その整備状況や配管の状態によって、売却価格や買主の購入意欲を左右することが
あります。


このコラムでは、不動産売却を検討されている売主様に向けて、上下水道の確認がいかに重要か、そしてそれが売却にどう影響する
のかを解説します。


なぜ「上下水道の状況」確認が重要なのか?

上下水道の状況が売却に影響する主な理由は以下の通りです。


1. 未整備・私設管の場合

●公設の下水道が未整備
 地域によっては、まだ公設の下水道が整備されておらず、浄化槽や汲み取り式で汚水を処理している場合があります。

●売却への影響
 公設下水道が整備されていない場合、買主が将来的に下水道接続工事を行う必要があり、その費用負担が発生します。
 また、浄化槽の維持管理費用も考慮されるため、売却価格に影響が出たり、買い手が見つかりにくくなる可能性があります。
 特に、都市部の買主は浄化槽に馴染みがなく、敬遠しがちです。
 
●私設の水道管・下水管
 公道の下に埋設されている公設管ではなく、私有地を通って複数の建物で共有している「私設管」を使用しているケースが
 あります。

●売却への影響
 私設管の場合、修理や交換が必要になった際に、関係者全員の合意や費用負担が必要になることがあります。また、私道の
 一部に埋設されている場合は、その私道の所有者全員の掘削承諾が必要となるなど、権利関係が複雑になり、買主にとっての
 リスクとなります。



2. 配管の老朽化・破損

●長年使用されている物件
 敷地内の給水管や排水管が老朽化し、錆びつきや腐食、亀裂などが発生している可能性があります。

●売却への影響
 売却後に水漏れや詰まりなどのトラブルが発生した場合、売主は「契約不適合責任」を問われる可能性があります。
 買主が購入前に配管の状態を懸念し、リフォーム費用を見込んだ値引き交渉につながることもあります。

●アスベスト含有管
 一部の古い建物では、アスベストを含む水道管が使用されていることもあります。

●売却への影響
 アスベスト含有管であることが判明した場合、健康被害への懸念から買主が敬遠したり、交換費用を求められたりする
 可能性があります。



3. 敷地内への引き込み状況

敷地内に上水道や下水道の引き込みがされていても、配管が敷地の奥まで引き込まれていなかったり、細い管でしか引き込まれていなかったりする場合、大規模な増改築や新築の際に改めて引き込み工事が必要になることがあります。

●売却への影響
 引き込み工事には数十万円から数百万円の費用がかかることがあり、買主にとっての追加負担となります。



上下水道の状況確認方法と売却戦略

●自治体窓口での確認

・上水道:市町村の水道担当部署(水道局など)で、前面道路の配管状況や、敷地への引き込み管の口径などを確認できます。
・下水道:市町村の下水道担当部署で、下水道の整備状況、前面道路への本管の有無、接続状況などを確認できます。

不明な点があれば、現地を特定できる資料(公図、地籍図など)を持参して相談しましょう。

●不動産会社への依頼
 

 売却を依頼する不動産会社は、物件の調査(重要事項説明作成のため)の一環として上下水道の状況も確認します。
 専門知識を持つ担当者に任せるのが最も確実です。
 特に私設管の有無や権利関係、老朽化の懸念については、専門的な調査が必要となる場合があります。


●ホームインスペクション(住宅診断)の活用

 
 売却前にホームインスペクションを実施することで、目視では確認できない配管の老朽化や水漏れの兆候などを専門家が
 診断してくれます。

●売却へのメリット

 診断結果を売主が把握することで、買主への情報開示を的確に行え、契約不適合責任のリスクを軽減できます。
 買主も安心して購入検討できるため、スムーズな売却につながりやすくなります。

●売却戦略への反映


・未整備・私設管の場合:
 その事実を隠さず、重要事項説明で明確に告知し、買主の不安を解消する情報を提供することが重要です。
 費用負担の概算を伝えるなど、具体的な情報提供を心がけましょう。

・老朽化が懸念される場合
 ホームインスペクションの結果を提示し、必要であれば売主負担で一部修繕を行う、または修繕費用を価格に含めるなどの
 対策を検討しましょう。



まとめ:見えない部分の確認が、安心売却への鍵

上下水道は、普段意識しにくい部分ですが、その状況は不動産の価値や売却の成否に直結する重要な要素です。

売却後にトラブルが発生しないよう、事前に上下水道の状況を正確に把握し、必要な情報を買主に誠実に開示することが、安心でスムーズな不動産売却への鍵となります。

ご自身の物件の上下水道に関してご不安な点があれば、経験豊富な不動産会社に相談し、適切なアドバイスとサポートを受けましょう。



札幌市の上水道台帳詳細については、下記のリンクからご覧いただけます。
札幌市水道局ホームページ

札幌市内の下水道台帳は下記ホームページから取得できます。
札幌市下水道台帳情報提供サービス
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本日は以上となります。

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