カテゴリ:成功する不動産売却とは / 投稿日付:2025/03/10 10:23
こんにちは!H.Eエステートです。
不動産を売却する際に知っておきたい、基礎知識やお役立ち情報をお届けします。
今回のテーマは「契約不適合責任」について。
毎号、1分ほどで読み終えていただける内容ですので、少しでもお役に立てれば幸いです。
2020年4月の民法改正によって、不動産取引における「瑕疵担保責任」は「契約不適合責任」に名称が変更されました。この変更は、単なる名称の変更ではなく、責任範囲や買主の権利に大きな影響を与えています。
1.「契約不適合責任とは?」
契約不適合責任とは、売買契約において、引き渡された物件が契約内容に適合しない場合に、
売主が買主に対して負う責任のことです。
2.「瑕疵担保責任との違い」
〇責任の対象:
・瑕疵担保責任:隠れた瑕疵(通常の注意では発見できない欠陥)
・契約不適合責任:契約内容に適合しない全て
〇買主の権利:
・瑕疵担保責任:損害賠償請求、契約解除
・契約不適合責任:追完請求(修補、代替物引き渡し)、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除
3.「契約不適合責任の内容」
買主は、契約不適合があった場合、以下の権利を行使できます。
・追完請求: 売主に対して、修補や代替物の引き渡しを請求できます。
・代金減額請求: 売主が追完に応じない場合や、追完が不可能な場合、代金の減額を請求できます。
・損害賠償請求: 契約不適合によって損害を被った場合、売主に対して損害賠償を請求できます。
・契約解除: 契約不適合によって契約の目的が達成できない場合、契約を解除できます。
4.「契約不適合責任の期間」
契約不適合責任の期間は、当事者間の合意によって定めることができます。
合意がない場合は、買主が契約不適合を知ってから1年以内に売主に通知する必要があります。
5.「中古物件の売買における注意点」
・免責特約:売買契約において、売主が契約不適合責任を負わないとする特約(免責特約)が定められることがあります。
・現況有姿売買:中古物件の場合、現況有姿(現状のまま)で引き渡されることがあり、契約不適合責任が制限されることがあります。
・インスペクション:中古物件を購入する際は、専門家によるインスペクション(建物状況調査)を行い、物件の状態を把握する
ことが重要です。
まとめ
契約不適合責任は、買主にとって重要な権利ですが、契約内容や物件の状態によっては、権利が制限される場合もあります。
契約前にしっかりと内容を確認し、安心して不動産取引を行いましょう。
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本日は以上となります。
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